精霊の守り人

アニメが気に入ってしまって、どうしても読みたくなったもんで、図書館で借りてこようかな〜と思ってた矢先、本屋で文庫版が出てるのを発見！
ついつい買っちゃいました〜！

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あらすじは先日のアニメでチラッと書いたけど、新ヨゴ皇国と呼ばれる地で、神の子と崇められる帝の、第二皇子・チャグムと、諸国を渡り歩いてる中年（といっても30なんだが）の女用心棒・バルサが出会ったことから始まる物語です。
そうなるきっかけは、チャグムの体内に起きた変化が大きく関連するんだけど、それは国全体を色んな意味で揺るがす、大事件だったのです。

大きい本はなかなか落ち着いて読めないので、最近は全然買わないようにしてるんだけど、文庫になってるとは不覚！
まんまと買っちゃったけど、買って損はなかった。おもろい〜！非常におもろかったです。
アニメの感想に原作読んでからのほうがよりいいと聞いてたけど、本当だった。
大概こういう原作つきは、漫画じゃない場合ははしょられる所が多かったりするんだけど、この作品に限っては物凄く丁寧に作られてるとよく分かった。
それでもちょっとはしょられてるのか、意図的に変えてきてるのか、微妙な部分もありますけど、それはそれで楽しもうかな。

アニメのほう、かなり迫力のある格闘シーンが多いんだけど、そこは作ってきてるんだと思ってたのに、原作も相当に書き込まれててそれにはびっくり！
失礼だけど、割と歳いった女の人が作者だから、そういうの書かないと勝手に思ってた〜！　思い込みはよくないね。
格闘シーンは緊迫した雰囲気の中で、主人公のバルサがいかにキレ者か、そして強いかが、かなり等身大で書かれてて、すごくドスンときますね。
ドラゴンボール（笑）的な超人な訳でなく、鍛錬を積んで、そして経験を積んでこの今の状態であること、そして、戦えば傷つくことなんかも書いてあって、非常にいい感じで重いです。
元々児童書だけど、そういうシーンをムダに避けたり、美化するより、こういう風に実物大的に見せる方がいいと思いましたね。

そう、児童書なんで、結構さらさら読めました。
異世界ものだけど、ベースはかなり和風（ちょっと雰囲気アイヌっぽい）で親しみやすい感じだし、いっぱいその世界の言葉が出てくるんだけど、毎回その下にその用語の日本語読みが入ってるので混乱しません。親切。
文章が淡々としているけど、色んな人物の色んな立場からの、色んな行動が無理なく読めて、非常に共感できる。
子供が読んでも分かるけど、大人が読んでも何だか身につまされる、そんな感じ。
ちょっと大人になってから「星の王子様」とか「赤毛のアン」とかを子供の頃とちょっと違った感想を持ちつつ読んだのと似てましたね。
子供の頃に読んでみたかったなぁ。無理ですが。たった10年前に出たんで（笑）

てなわけで、久々にBLじゃない本をスラスラ読みました（笑）
アニメ見てる人もそうでない人もオススメですよ。
惜しむらくは、最初のシリーズであるこれしか文庫で出ていないということ。
でもこれが文庫で出たということは、他のシリーズも文庫で出るんだろうと期待してます。
しかし、続きが非常に読みたいから、文庫が出る前に図書館で借りて読みそうです･･･＜あくまで文庫以外は買わない。

それにしても、これから更にアニメ見る楽しみが増えたな〜♪
新ヨゴ皇国の田園風景は、非常に美しく描かれてるのですけど、実は、その世界ともう一つ、裏の世界があるという設定なんですが、そちらの方が夢のように美しい的な表現がされてる箇所があり、どう描かれるのか楽しみ。
今でも小物とか、食べ物とか、風俗とか、衣装とか、とにかく諸々が細かく作りこまれててスゲーって思うんだけどね。