ふっと忘れてた事を思い出しました。人が花束を貰ったの見て。
あ〜、忘れていたかった。でも思い出したら黙ってられなくなってしまった(^^;

全然関係ないけど、御狐様。
アナログのお絵描き道具を試した時に描いてみた。
筆ペン&固形絵の具&水筆で、月光荘のスケッチブックの紙を試してみました。
おもしろかった。いい感じでした。
むかしですね、勤めてた会社に、嫌いな先輩(♂)がいたのですよ。
ただし、彼を嫌ってたのは、多分私だけ。
他の人は「いい先輩なのに・・・?」と首をかしげてました。
多分彼は、属性で言うといい人でした。何で嫌いだったかと言うと、すごい私に対する態度がナゾだったもんで。
客観的に見ると、どう考えても私の事を好き?って感じなんだけど、本人曰く、友達が私を好きなので応援してると。だから、自分は全然好きじゃないと言い張ってました。
その友達という人も、悪い人ではない、きっといい人、超いい人なんだけど、かなり内気な感じで、遠目から見られてる系で、正直あまりいい気はしてませんでした。
二人とも男子校出身で、あまり女の子との付き合いが得意ではなかったようです。(本人も言ってた)
そんなわけで、私の事を好きならつじつまが合うんだけど、ああもはっきり違うと言うなら納得いかない行動が多くて、例えば何度断っても、興味のないところへ行こうとの誘いをしつこく繰り返したり(しかも最初から割り勘とか言ってくる(笑))、最終的にきっぱり断ると恨み言を言われたし、なんか後ろから頭をマジチョップされて、激痛かったりとか、一番嫌だったのが、ちょっと色の濃い口紅をしてった日に「あ〜〜〜〜!化粧してる〜〜〜〜!!」と、いっぱい人のいるフロアで、全員が振り向くようなでかい声で指差して言われたりしたことですかね〜。
化粧って、あからさまに指摘されると、何でか妙に恥ずかしかったんです、私は。
ちなみに、メイクは毎日して行ってました。当然の事ながら。先輩がそれに気付いてなかっただけでした。
そんなことが続いたので、さすがに友達も私が嫌ってることを理解してくれて、でも「私達にはフツーにいい人なんだけどね・・・」と首をかしげてました。
そんな先輩は、私より先に会社を辞めて転職しました。
その2ヵ月後、私もその会社を辞めることになりました。
その職場は若い人の多い、アットホームな会社だったんで、辞めてからも時々顔を出しても、みんな歓迎してくれる雰囲気があって、私のやめる日に先輩が来てても、誰も(私も)気に留めてはいませんでした。(それまでにも何度か終業頃に来ていて、友達と遊びに行ったりしていた)
が!
なんとその人は、わざわざ私に真っ赤なバラとかすみ草(よくあるタイプ)の花束を持ってきてくれていたのです・・・。しかも割とでかいの。結構高かったんじゃなかろうか。
あの時の驚きはなんと表現していいか・・・ハトが豆鉄砲ってやつなんだろうか? とにかく「マジ!? いらんし!」と瞬間に思ってしまった自分がかなり嫌だったけど、でも本当に欲しくなかったんですよね・・・。
帰りの電車でなんか恥ずかしいし、とにかく嫌で、友達に少しづつ分けようとしてたら、他の先輩(♂)に「だめだぞ、ちゃんと持ってかえんないと!」って叱られて、しぶしぶ、本当にあんなにしぶしぶな気持ちになった事は、しぶしぶ史上未だかつてない!ってくらいにしぶしぶ持って帰りました。
あの日の泣きたい気持ちは、思い出してもしんみりしてしまう。
叱られた先輩は、結構好きな(LOVEではなかったんだけど)先輩だったんでお別れに叱られたのが悲しかったし、やっぱり目立つし、駅からはバイクだったんで本当に苦労したし。
いっそ捨ててしまいたい、でも、罪のないお花はかわいそうと思い、根性で連れて帰りました。
実はその日、職場の友達有志も花束をくれてたんです。
同じくらいの大きさのを。だから、私、まさに両手に花状態で、ホント大変だったんですよ(^^;
だから、余計になんだかムカついてしまったのかな。
みんなのくれた花束は、本当に嬉しくて不覚にも涙ぐみそうだったんだけど、その直後に先輩が持って来たので、一瞬で涙がひいたのもムカついたというか・・・要は坊主憎けりゃってやつでしょうかね。
それまで、私はずっと花束はきっと誰に貰ってもうれしいものだと思ってたんです。
普通に生活してると貰う機会はそうないですからね。
それが現実は違った。嫌いな人に貰うと、凶器にすらなるなと思うほど嫌だったと気づいた時、「人間の想像力なんか、実際の出来事に比べたら全然追いついてないな〜」と妙にしみじみ思ったもんです。
その時に、ふと、高校生の頃、好きでもない女の子に手編みのセーターをプレゼントされそうになって、その日一日中逃げ回った男の子を、薄情だよと責めちゃったことを思い出し、「すまんことした〜!!。・°°・(>_<)・°°・。」って心底思いました。
きっと彼は、今の自分の気持ちそのものだったに違いない。
そう簡単に捨てられない、でも確実に何やらが詰まってそうな物体を貰う重さ。セーターは枯れない分、花束よりも厄介だったろうなぁと。(結局彼は逃げ切ったんですけど。今思うとそれでよかった)
あれ以来、花束は暫く貰ってなくて、次に貰った時のは多分嬉しい貰い方だったんだろうと思う。
その時に思い出した記憶がないから。
なのに、今日は人が貰った花束に、ふと花束は誰から貰っても嬉しいですよねと言いそうになったとき、それをキーワードにフラッシュバックで思い出してしまい、その言葉は言えずに終りました(^^; 誰に貰っても嬉しいはウソだから、ウソは言えなかった。その人には全然関係ないんだから、言っておけばいいのに、ウソだと思った瞬間にどうしても言いたくなくなった。
そういう意味ではかなり暗い過去として、私の中に根強くあるらしい。
その先輩はどうしているのか、その後は全く知りません。
ただ、彼が応援してたというお友達、彼は結婚したと噂で聞きました。
結局その人とは全く接触なかったなぁ〜。応援の仕方が勘違い過ぎて、毎回私はその誘いを気付かずに断りまくってたんで。
不思議なくらいに折り合わなかった。毎回誘う場所が、本当に興味ないし、興味が湧きもしないところばっかりだったし。そういう運命だったんだろうな〜。
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