今回、最初のシーンが全くバラバラで繋がらなくて、な〜〜〜んで?って思ってたんですけどね、一発の銃弾が全てを結びつける・・・って感じで話が進行して行きましたよ。
4言語が交錯する、世界4元中継だったのが、だんだん近付いて、そしてまた離れて行く感じ。
そんでもって、誰も決定的に幸福にならないし、決定的に不幸にはならない感じ。
感じ感じって、はっきりしねぇなぁって感じ(笑)でしょうが、や、もう、感じとしか言えない。
すごく淡々と、大事件も淡々と、人々の沢山の思いや考えをももろともせずにすり抜けていく感があったんですよね。
そういう意味ではかなりリアル。その場面をただカメラで切り取った感があった。
観終った後、一緒に行った友達も、「・・・で何だったの?って感じだよね・・・なんか訳がわからん」と言ってたし。
私も、友達も比較的ストーリーは追える方だと思ってたんで、「こんなに訳がわかんないのって、なんか悔しいよね。後でとりあえずバベルが何かを調べるわ」ということで一致した。
私も帰ってバベルとか、公式HPとかをみて、やっとなんか分かったかもしれないかも?って思ったな。
今度テレビでやったらじっくり観て感じよう。
要は、バベルは多言語とか、未完成・・・あるいはこう、神の怒りに触れて崩れるような、そういう象徴的なものみたいですね。
それでちょっとわかったよ。これだけ多国籍な理由と、ちょっとしたきっかけから、恐ろしいほど崩れていく感覚とか。
一番かわいそうだったのは、メキシコ人子守のエピソードだったなぁ。
あれは身につまされた。
一番悲惨だったのは、モロッコの少年家族だけど。
無邪気な遊びが、あんな悲惨な結末に繋がるなんて、本人達が一番驚く事だなと。
一方、崩れてたのが回復したエピソードもあり、こういうのが多重構造的な感覚を作ってるんでしょうね。
間違いなく一番可愛そうなのはブラピ一家ですけど、悪いばかりじゃなかった。犠牲は大きかったけど。
とりあえず、その先悪い事が起こりそう!と分かるシーン(あ〜、そんな事したら××になっちゃうかもしれない、そんな事しちゃダメ!みたいなの)にメチャ弱い私は、結構全編「ああ〜・・・」とか「だめだよ〜、やめて〜!」とか小さく呟き続けてしまった(^^;
バベルというものの概念が分かってたら、もう少し見てる最中も楽しめたかなと思って残念。
後付で知った知識であの場面はそういう意味なのかなぁ〜って思ってみたり。違うかもしれないけどね。
それにしても最後まで疑問だった事が2つ。
なんでチエコはあんなにヤリたいのか。若い肉体が燃える(うわぁ・・・)のか? 昔、クラスの子が「卒業までには絶対処女捨てる!」とか言ってたのを思い出す感覚だったな。
あと、チエコの書いた手紙の内容。ああいうの、秘密にされるのってメチャむかつく! ぼかす系苦手だ・・・。
というわけで、面白方かと聞かれたら、・・・え〜・・・・微妙〜・・・という紹介しか出来ない感じですね。
バベルや聖書に詳しい人、ストーリーを追う能力が非常に優れてる、真の映画を探求する系の人にはいいかも。
ちょっと日本人には難しいところもあるかもね。
あ、そういえば、こういう外国映画に出てくる日本は「あ〜!惜しい!似本って感じ!」ってのが多いんですけど、これはかなりリアル。
あんなエクステだらけの髪で校則にかからないのか?とか、ちょっとスカートが短すぎやしないか?ってのはありましたが、ま、その辺くらいでしたから。
チエコんち、カッコイイ。あんな家に住みたい。
しかし、あのインテリアコーディネイトは、かなり外人くさいなと思った。
意外と日本人はあんなインテリアにしないと思う。<一体何観てたんだよ。
あ、そうそう、この映画、いつぞやのポケモンのチカチカ事件のような感覚になるかもしれませんという作品でした。
実際私も、微妙に気持ち悪くなった。そういうのには強いと思ってたんで、ちびっとショック(笑)
その場面は
日本でチエコがクラブに行くシーン(←微妙に伏せた)ですので、観にいく人は、その場面だけ薄目で見るとか、サングラスでもかけるとか(笑)自己防衛しててください。セリフはないけど、一応ストーリーはあるシーンなんで、見逃すとその後の事がわかんないかもですから。
PR