忍者ブログ
blue in blue
思ったこと、興味あること、腐女子臭、だだ漏れblog
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


鈴木と佐藤も残す所あと1P。なんか長かった〜、夏休みの宿題みたいだったよ!(^^;
つかこんな時期までやってたんじゃ、確実に先生に怒られてますけどね〜。

そんな風に間髪入れずに描き続けてると、こう、ソフトの扱いにも慣れて、いつもより早くなった感がありますね。
だから、自分の覚書ついでに、私がどうやって鈴木と佐藤のマンガを描いてるかを後悔・・・もとい、公開。
覚え書きでもしとかないと、少し間が空くと、自分自身が後で忘れる時あるし(笑えないから)

図1

まずですね〜、こんな感じの設定で、SAIを使って描きはじめます。
SAIというのはお絵描きソフトの名称。
ググればすぐに引っかかります。フリーソフトではないのですが、今現在はタダで使えるおいしいソフトです。

他のソフトでは難しいんですけど、私はコレの場合は原寸で描いてます。その方が色々と把握しやすいんで。
画像サイズは400×550がマイデフォルトです。

この新規画面に

図2

まず、緑でアタリをつけて、赤で下書きします。
のっぺらく行きたいんで、マーカーで描いてます。
上手い人はこの辺イッパツなんでしょうね〜。時間のかかる所以。

図3

ペン入れ専用の、ペンレイヤーにペン入れしていきます。
レイヤはよほど難しいものじゃなければ、大概2枚で。重なる所を上と下に分けて描きます。
パレットには、マンガの時限定でよく使う色がセットされてます。
このグレーも、「髪はこの色」「影はこの色」とか自分で決めてます。
ペン入れは黒で。大体は0.8のペンで描いてます。
上の赤ワクは、現在どの状態で描画されてるかが表示されてます。
大概私は200%に拡大して、適当に角度付けて描いてます。
SAIは、この角度調整が、恐ろしく簡単で便利。
これのせいで、ペン入れはもうコレじゃないと!って感じになってしまいました(^^;

図4

ペン入れ完成〜!
しかし、私はのペン入れは、どうも薄くなって弱く、グレーなんで、最近はペン入れレイヤを「レイヤ」>「レイヤをラスタライズ」してから、それぞれ複製して、濃い色目になるように調節しています。
完成したペン入れは、重なる部分を消したりして調節したら、全て統合します。
今回珍しく、少し背景も入れてますけど、普段は全て後でやってます。
理由は簡単。SAIの直線ツールは、使いにくいんです(^^;

続いて色塗り。
レイヤ構成は大概下から「通常」「乗算」「加算」(←全て新規作成)「ペン入れ(線画)」という状態ですね。一番上には、便宜上仮の「枠線レイヤ」もあります。(最初に枠線っぽいのを、全くないと不便なので仮に描いてます。ワク線引きは別のソフトでやります)

まず、乗算レイヤに影をつけていきます。
影が入ったら、一旦それを非表示にして、下の通常レイヤに、髪や服やバックの色を各色でベタ塗り。
非表示にしとかないと、どこまで塗ったかわからなくなるんで。
逆でやってもいいんだけど、どっちにしても非表示にしないとよくわからなくなるんですよ、私は(^^;
トーンっぽいのは、後のソフトでやる方が楽なので、ここで入れません。
最後に加算レイヤでホワイトを入れます。
真っ白で入れるとキツくなる感じがするので、私は薄いグレーで入れる事が多いですね。

図5
こんな感じになります〜。 作業中の原寸大。(雑!) 表示は200%かな? これは。

図6

ここまで出来たら、SAIでの作業終了。
ここからはソフトをAZ Painterに移しての作業です。
ちなみにこの時点での完成度は50%位って感覚。実際時間も半分か、それ以下でここまでは出来てるようです。
この画像を、一旦SAI形式で保存した後、BMPでも保存しておきます。(コレが唯一両ソフトで呼び出せる画像なので。当然レイヤ情報は消え、白部分は白になってしまいますので最初からBMP保存しないように。)

AZ Painterでの作業は、原画にどんどんレイヤを重ねて行います。
先ずは超便利な、枠線引きから。仮枠線は、この時に使うガイドのようなものです。

図7

新規レイヤを上に重ね、こんな風に、適当な色で、ワクを引いてみます。
白でやらないのは、見えないからです。

図8

続いて、「鉛筆」「1ピクセル」「黒」に合わせた状態で、
「フィルタ」>「現在のツールで描画」>「不透明部分を縁取り」という作業を2回行うと、こんな風にいい感じに枠線が入ります。
ちなみに「2ピクセル」とか偶数ピクセルでこの作業をやると、ラインのどちらかが偏って太く縁取られてしまうので、こういう正確な方が美しいものは、必ず奇数でしないといけません。
他の時ならいびつ効果として偶数ピクセルで縁取るという手もありますけどね。

図9

続いてバケツモードで適当色部分に白を流し込み、ジャギを抑える為に、
「フィルタ」>「アンチエイリアシング」の「Type2」を行います。
コレは別に「Type1」でも可。お好みで。
ちなみに「Type1」の方が線が太めに、「Type2」の方が細めにアンチエイリアシングされる模様。これは、プレビュー画面で確認できます。

この作業はいろんな事に応用が利いて、便利です。
私は手書き文字に多用してます。
適当な色で適当な太さで文字を書く>黒で縁取り(周りを白抜きする場合は更に白で縁取り)>適当な色部分にバケツツールで白を流しこむ>アンチエイリアシングする(>模様を付けたい場合は、テクスチャをONにして好きな色で更に流し込む) で、完成。

それから、セリフをここで入れて行きます。
本当はSAIで出来るといいんですけどね〜(^^; SAIは文字入れ機能がないのですよ。
だからここまで、セリフ入れるところを考えながら、カンで作画(笑)
慣れない内はちょっと難しいかもしれませんね〜。

セリフの文字は、大体基本的にサイズ10、アンチエイリアス入りでいれてます。
アンチエイリアスなしだったら、サイズ7くらいまではイケますね。
セリフの位置は、一発で決まらないことが多いので、ワンフレーズごとに別レイヤで作成。
散々動かして、最終的に位置が決まったらレイヤを統合しています。
今回はモノローグが多かったんで、その文字は白でふち取りしています。
AZ Painterは、文字入れは簡易機能なんで、入れた瞬間に画像になるので、こういうことも簡単です。
(でも打ち直そうと思ったら、もう一度全部消してから打ちなおさなかだけど。そういう作業の為にも、ワンフレーズ一レイヤは便利)

セリフの位置が決まったら、吹き出しを作ります。
今回はちょっと少なくて例としては不適切ですね(^^;
いつもは○機能と、直線が連続で引ける機能を使って作ります。
後で位置が重なった所は消しゴムで消してますけど、うっかり穴を開けないように。
トゲトゲの場合は、一度別レイヤにフリーハンドで下書きをして、ベジェ曲線機能で引いてます。
ちょびっとコツがいるんですけど、慣れたら手放せない、すてき機能です。
そうやって作った噴出しは、必要に応じていくつかのレイヤにする事もあります。(透明度を噴出しに応じて変えたい時だけ)

で、そのレイヤを複製して2枚にして、上のレイヤは、「フィルター」>「アンチエイリアシング」でジャギをとり、下のレイヤには、白を流し込みます。(これが穴を開けちゃいけない理由)
下のレイヤの透明度を適当に変えてから、(別に変えなくてもいいけど。私は下の絵が少し透けるくらいの透明度が好きなんで)上のジャギ取りした複製レイヤを統合します。

後はもう、状況に応じて適当に色々と。
集中線とかは、大概集中線機能で作るんですけど、今回は、集中線画像を、コマに合うようにあらかじめ縮小してから、
「レイヤ」>「画像ファイルから新規レイヤ」ってのを使って入れて、乗算で重ねてみました。
その大きさで呼び込むので、大きい画像を入れたい場合はあらかじめ小さく加工しとく必要があるのと、ドラッグで動かして画面が元画像からはみ出して切れると、次に動かした時その部分が切れたままになるので注意が必要ですね。(ずっとドラッグ中は何度はみだしても平気。つまりは一発勝負ですね(笑))

書き文字は、枠線の所と同じ作業をして、透明度を変えました。
横線の効果線は、テクスチャONにしたエアブラシで、適当な横線具合のを選択して塗るといい感じになります。
今回は角度が欲しかったんで、大きめに塗ってから、
「選択範囲」>「任意回転」で、丁度いい感じの角度に変更しました。
選択範囲のツールは、選択してる場合はそこに効きますけど、してない場合は、現在選択してるレイヤ全体にかかります。

図10

今回、数箇所背景を入れたかったんで、元画像の白部分を抜きました。
そうしてその部分を透明にして、元画像の下のレイヤに背景を描くと、元画像にかかった部分を消したりの手間が省けて楽なんです。
図のように、原画に適当な色を、抜きたい部分に流し込んで、最終的には流し込んだ色に「逆マスク」をかけてから消しゴムの■機能で一気に消すと、その部分が透明になります。
原画に色を流し込むのはちょっと乱暴な方法ですけど、大概はイッパツで抜けます(なんかやらしいな)
多分、SAIで描いた線にアンチエイリアシングがかかってるせいでしょうね。たまに原画に色が流れ込む時がありますけど、その場合はアンドゥして、穴をふさいでからやり直せばいいので、慌てないことです。

背景は、自分の下手さを誤魔化す為に(笑)下絵をしてから黒の鉛筆1ピクセル直線で描き、その後、「フィルタ」>「アンチエイリアシング」して、更に「フィルタ」>「ぼかしガウス」(1ピクセル)をかけてます。
いい感じにボケて薄くなるので、重宝してます。
薄くぼかした方が、画像のSAIの線とのなじみもいいような気がします。

今回はそれくらいですかね〜。
で、完成したのが12話の10P目です。
このページは描く所が少なかったし、そんな難しい所でもなかったんで、大体2時間強で出来ましたか・・・ね?<間が開いたので、微妙に自信がないけど・・・
こんなレベルで2時間とか・・・読むのはものの30秒なのに・・・って毎回思ってしまう(^^;
でもまぁ、SAIオンリーで描いてた時より楽な感じがします。
SAIはペンとか、描画機能は凄いんですけど(そもそも描画特化がSAIのウリだから)、画像加工はまったくもって弱いんで。
だから、加工とパキっとした線が得意なAZ Painterが登場してくれたことで、「無料でそれなりにWebマンガ」の最強コンビができたなぁ〜と、嬉しく思ったんですよね〜。
AZ Painterって、絵板ライクで操作がわかりやすい上に、機能の特徴を組み合わせて結構いろんな加工とかできるし、まだまだ進化してるから、どんどん使いやすくなっていってますしね。
その辺はオフィシャルのTipsページを見ると良くわかります。絵板並に扱いやすくて、加工技術は市販ソフトに近いってのは凄い事だと思います。

ちなみに、この方法は、「冬はホットで」を描いてる頃から使ってます。
私はALLデジタルで小さいサイズのマンガを描くには、コレが一番楽です。
コミック専用ソフトも持ってるんですけど、あれは原稿を描くのが基本なんで、サイズがでかすぎて、小さい画像を描く時の大きさの把握がどうにも難しいんですよ。
また何か違うことを始めたら、やり方書こうかな。
(この講座もどきも、めちゃめちゃ修正加筆してます(^^;)

-------------------------------*
更に追記。
現在は、普通のレイヤでペン入れしてます。
まず下書きした後、解像度を変換して200%(800×1100)に変えてからペン入れしてます。
ペン入れ、または影入れが終ったら(その日の気分でやるのでここは決まってない)、解像度を50%にして、公開サイズに直してからAZPの方の加工作業に入ってます。それ以降は同じです。
大きな解像度で描くと、多少のアラは目立たなくなります。
あれですね、漫画雑誌なんかの原稿を1.5倍の大きさで描くのと同じ原理ですね。
このペン入れ法にかえたら、私の場合は線画を濃くする作業が必要なくなりました。ちょっと作業効率UP・・・かも?
PR
この記事にコメントする
HN
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ [PR]


Designed by A.com
お知らせ


Web拍手 拍手お礼4コマ漫画有。
注:軽くR15のヒゲ受けです。
|||→Res|||
最新CM
(05/25)
(04/22)
(02/16)
(02/15)
(01/26)
(01/26)
My本棚
もとの最近読んだ本
プロフィール
HN:
もと
HP:
性別:
女性
自己紹介:
blog経由でいらした方の為に付けてみました。
本営業はR15のBLWeb漫画サイトで、ここはその中の日記的なブツだったりします。
ですので、???な記述も多いでしょうが、そういう使用目的で使ってるので悪しからず。
冷やかし防止の為、HPにはリンクしてません。
HPのURLを知りたい方は、面倒でしょうが、上記の「mail」から請求して下さい。
各種連絡もこのメルフォから受け付けてますので、ご利用ください。

---------------------*


こちらへのリンクは、「15歳以上(中学生不可)の腐女子であるか、またはそれを理解出来る管理人」の運営する、blogまたはサイトに限り、リンクフリーです。


bn2.jpg

bn.jpg

↑ご入用の方は、ダウンロードしてお使い下さい。(大きいほうはレイアウトの関係上サムネイルになっているので、画像をクリックして、オリジナルサイズをDLしてくださいね)

QRコード
ブログ内検索
アクセス解析